【講義編】卒業生が語るタキイ園芸専門学校【第三弾】

2023年8月16日

「農業の東大」と呼ばれる、タキイ研究農場付属園芸専門学校に関する情報をお届けします!

今回はタキイで行われる講義について、お伝えできるギリギリのラインまで書こうと思います。

学校のホームページで書かれていることや、ネットに乗っている情報は省いてお伝えしますので、ご了承ください。

タキイに関する詳しい情報を知りたい方には、かなり有益な内容となっていますので、ぜひ最後までご覧いただきたいと思います!

講義の種類

タキイでは2種類の講義が行われています。

  1. 30分講義
  2. 本講義

ざっくり言えば、30分講義はタキイの社員の方が担当し、本講義は外部の講師が担当します。

それでは次の項からそれぞれ詳しく見ていきましょう!

30分講義

30分講義とは本講義が始まる30分前に行われる講義のことです。

講義の場所は担当の社員さんによってその都度変わります。

講義室でスライドを見ながら座学の時もあれば、実際に圃場に出て作物を見ながら講義を行うこともあります

圃場での講義だと、生きた教材を前にして講義が行われるため、非常に勉強になります。

やはり大半の生徒は圃場に出て、実際に作物を見ながら受講する方が好きみたいですね。

夏場だと空調の効いた室内で講義をしてほしいという生徒も多くなりますが(笑)

30分講義は毎月末テストがあります。

このテストで80点未満だと赤点となり、再テストの対象となります。

再テストには実習を早めに抜けて講義室に行く必要があるので、実習時間が削られてしまうのはかなりの痛手のように思います。

自業自得といった感じですね。。。

また、続けざまに赤点を取ってしまうと、反省文を書かなければいけなくなる(部屋長も書く)のでみんな必死に勉強をします。

※タキイでは部屋ごとに担当の部屋長が存在し、専攻生が担当しています。部屋員(本科生)の不祥事は部屋長の責任でもあるので、部屋長はかなり大変だと思います。。

30分講義についてまとめると以下のようになります。

  • 担当はタキイの社員さん
  • 毎月末テストがある
  • 80点未満だと再テスト
  • 赤点連発で反省文の恐れあり

本講義

本講義は30分講義の後に行われる長時間の講義のことです。

時間は9~12時までで、途中で休憩時間があります。

普段の実習で疲れている分、寝ている生徒もちらほら見受けられます(笑)

講義を担当する講師陣は、「京都大学」、「摂南大学」、「近畿大学」といった名だたる大学の教授や名誉教授。

なので、講義のレベルは高めといった印象。

ほとんどの講義でプリントが配布されますが、時々何が書いてあるのかわからない内容のものもあります(笑)

また、講義は週に2回(水曜日と土曜日の午前)しかなく、全部で7科目を行います。

つまり、1か月に1回しか行われない講義が多く、かなりハイペースで授業が進みます。

次の講義になったら内容を忘れていることもしばしば。

講義の前に復習をする癖をつけておく必要があります。

本講義のテストは前期末と後期末の2回です。

ちなみに、60点未満は赤点だったと記憶しています。

科目によって追試だったり、補修プリントを課されるのでしっかり勉強した方が良いです。

本講義の方がテスト範囲が広く、内容も難しいのでテスト勉強は早めに始めたほうが無難です。

筆者は3週間前くらいから勉強を始めていました。

本講義の方でも赤点が多いと反省文の対象になるので注意が必要です。

本講義についてまとめると以下のようになります。

  • 担当は外部の講師(教授レベル)
  • 前期末・後期末にテストがある
  • 講義もテストもハイレベル
  • 復習が大事
  • 60点未満は赤点→追試や補修

テストが心配な方へ

ここまで読んできて、勉強に自信がない方やテストが心配になった方に朗報です。

なんとタキイの寮には過去問がたくさんあります(笑)

また、部屋長から本科生時代のテスト問題をもらえることもあります。

筆者が本科生だったときは、模擬試験を作ってくれた専攻生がいました。

タキイで行われるテストはほとんどが過去問を参考にして作られています。

特に、30分講義のテストは担当の社員さんが変わっていなければ、ほぼ過去問通りだと思って大丈夫です。

また、社員さんによってはテストで出るところを講義中に教えてくれます。

講義中はそういった意味でも、一語一句聞き逃さないようにしましょう!

本講義のテストは少し厄介です。

小論文だったり、穴埋め問題だったりと様々な形式で実施されます。

過去には開始直後に、スライドに表示された花を見て、その名前を書かせる問題が出たそうです(笑)

ですが、過去問が全くあてにならないわけではありません。

過去のデータから、どういった形式で出題されるか予測を立てることはできます。

また、小論文に関しては事前にテーマが出題されるので、あらかじめ答えを用意できます。

講師の方もそこまで鬼畜な問題を出しては来ないので安心してください(笑)

タキイにおける講義の意義とは(余談)

あなたはこれまで様々な形で試験やテストを受けてきたことと思います。

それは自分が望む形(資格や進学)であったり、そうではなかったりすると思います。

特に義務教育の過程では、本人の意思に関わらずテストを受けさせられます。

タキイ園芸専門学校はもちろん義務教育ではありません。

生徒は自分の意志で入学を決意したわけです。

そんなタキイで講義を受けることの意義は何だと思いますか。

理由は十人十色だと思いますが、筆者は一流の農業人になるための土台作りだと考えています。

もちろん、赤点を取らないように勉強するという生徒は多いです。

ですが、筆者としては自分の血肉にするくらいの気持ちで勉学に取り組んでほしいと思います。

結局、赤点回避のための勉強など、その場しのぎに過ぎないのです。

そんな知識はすぐに忘れてしまいますし、何よりも自分のためになりません。

何のためにタキイに来たのか、何を目的に入学したのか。

そういった自分の原点を見失わずに、タキイでは過ごしてほしいと切に願います。

おわりに

タキイでの講義の雰囲気やイメージは伝わりましたか。

実習がメインであるタキイでは、講義の時間は圧倒的に少ないです。

だからこそ、勉学をおろそかにせずに、自主的に学ぶ姿勢が重要になってきます。

次回はタキイの寮生活についてお伝えしようと思います。

気になる方はぜひチェックしてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。