あなたの土地に適した作物は?|百姓伝記に学ぶ
いよいよ本格的な夏の暑さがやってきました。夏野菜もどんどん収穫されていきますが、ご家庭で野菜を育てている方も多いのでは?
家庭菜園を始めて見たものの、実りが少なかったり、はたまた枯れてしまったりと、初めて野菜を育てる方にはこういった問題は多いです。
この記事では百姓伝記(昔の農業指南書みたいなもの)をもとにそれぞれの土地に適した作物の紹介をしていきます。もしかしたら今までの失敗の原因は土にあるのかもしれません...
土地の種類
土地の種類は大きく分けて4つあります。
土地の北側が低く、南側が高い場合、その土地は「陰地」となり、逆に南側が低くて北側が高い場合は「陽地」となります。
土地の東側が低く、西側が高い場合は「中陽の地」、西側が低くて東側が高い場合は「中陰の地」となります。
太陽の1日の動きを考えれば分かりやすいですね。太陽は東の空から出てきて、南に昇っていきます。その後、西に向かって動いていき、沈んでいきます。
バカボン世代は注意してください(笑) 西から太陽は上りませんよ。。

それぞれの土地に合う作物
陰地・中陰の地では、実が成ることは少ないとされ、逆に陽地・中陽の地では実がよく成るとされています。
このことから分かるのは、陰地・中陽の地は葉根菜類、陽地・中陽の地は果菜類が向いているということ。
例えば、家庭菜園で人気の品目である、トマトやキュウリ、ナスを栽培したいと思ったら、陽地・中陽の地のほうが良いということです。
土の色で土質の良しあしが分かる
1番良いとされているのは、黄色で粘りのない深い耕土。
木も草もよく生え育つと言われており、一粒を万億倍にもしてしまう土です。
2番目に良いのは白くて粘りのない深い耕土。
土が肥えれば黄色の壌土と変わらない上質な土になると言われています。
3番目に良いのは赤い粘りのない深い耕土。
土を肥やしても性質は変わらず、肥料も土に吸収されません。そのため土が肥えることは中々ありません。
収穫量は少ないわけではないですが、黄色や白色の壌土には劣ります。
4番目に良いのは青い粘りのない耕土。
木も草もよく生え育ちますが、収穫量が少ないです。やわらかい土ですので、耕作に手間はかかりません。
しかし、肥料を施して手間をかけても一向に効果が上がらない土になります。
5番目に良いのは黒い粘りのない耕土。
木も草もよく生えますが、生長はよくなく、収穫量も少ないです。
小石混じりの地、砂地のように青黒く見える土地は栽培には適さない土地と言えます。
最後に
コロナ禍でおうち時間が増えた分、趣味で野菜作りをする人が増えています。また、最近では貸農園の数も増えていますので、自宅に庭がない方でも野菜作りに挑戦しやすくなっています。この機会に自分で野菜を作ってみてはいかがでしょうか?
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