【ワクチン接種】アトピーは基礎疾患に当てはまる?|アトピー患者の実体験

2023年8月29日

連日のニュースで必ずと言っていいほど目にする「新型コロナウイルス」。

最近はワクチン接種の報道も増えてきました。

ご自宅に接種のお知らせが届いている方も少なくないのではないでしょうか。

今回はアトピー患者さんは優先的にワクチンを接種できるのかについて、私の実体験を含めてお話ししようと思います。

そもそも基礎疾患とは

  1. 令和3年度中に65歳に達しない者であって、以下の病気や状態の方で、通院/入院している方
    • 慢性の呼吸器の病気
    • 慢性の心臓病(高血圧を含む。)
    • 慢性の腎臓病
    • 慢性の肝臓病(肝硬変等)
    • インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
    • 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)
    • 免疫の機能が低下する病気(治療や緩和ケアを受けている悪性腫瘍を含む。)
    • ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
    • 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
    • 神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
    • 染色体異常
    • 重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
    • 睡眠時無呼吸症候群
    • 重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している、又は自立支援医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している場合)
  2. 基準(BMI30以上)を満たす肥満の方
  • BMI30以上の目安:身長170cmで体重約87kg以上、身長160cm体重約77kg以上
  • 計算方法:[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]

(横浜市のHPより引用)

注目していただきたいのは、赤く示した項目です。

アトピーの標準治療はステロイド外用剤による治療なので、当てはまる方が多いのではないでしょうか。

念のために書いておきますが、ステロイドによる治療を受けていない方は対象外となります。

追記:塗り薬をタクロリムスに移行された方は対象になります。タクロリムスも免疫抑制剤に該当しますので、差し替えありません。

以下にアトピーの薬に関する記事をまとめてあります。よろしければご覧ください。

軽度のアトピー患者は?

私自身、見た目でアトピーと思われることはあまりないです。

ステロイドの塗り薬を塗布しているので、抑えられているといった感じです。

基礎疾患と聞くと、アトピーの中でもかなり重症な方という印象を受ける人もいるかと思いますが、基準は飽くまでも「ステロイドを使っているかどうか」だと思います。

予診票の記入について

予診票では「基礎疾患を有する」にレ点を入れて、「アトピー性皮膚炎」と記入しました。

また、その下の「現在、何らかの病気にかかって、治療(投薬など)を受けていますか。」では「その他」にレ点を入れて、「アトピー性皮膚炎」と記入しました。

もちろん、通っている皮膚科の先生にもワクチンを接種して大丈夫か、忘れずに聞くようにします。

実際に受けてみた

接種当日は病院の受付で、ワクチンの接種を予約したと伝えると、別室に案内されるかと思います。

予約時間の5~10分前には受付を済ませるといいかもしれません。

看護師の方が来たら、予診票と接種券、おくすり手帳を渡して順番を待ちます。

特に詮索等はされなかったので、予診票やおくすり手帳を基に接種可能か判断しているのではないかと思います。

案内されたら接種をして、15分間、病院内で待機します。異常がなければそのまま帰宅できます。

まとめ

本記事をまとめると以下のようになります。

  • アトピーの程度は関係ない
  • ステロイド治療を受けていれば基礎疾患に当てはまる

自分は軽度のアトピーだから基礎疾患に当てはまらないのではという方は多いと思います。

しかし、基準はステロイド治療の有無ですので、安心してワクチン接種に臨んでほしいと思います。

この記事がお役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。